一律の金額ではなく自分の記録から確認
老齢年金の見込額は、加入期間、保険料の納付・免除、厚生年金の報酬記録などで変わります。現在の月給だけを式に入れて、毎月の受給額を確定することはできません。
確認には日本年金機構の「ねんきんネット」が使えます。年金記録の確認と将来の年金見込額の試算ができるサービスです。マイナポータル連携またはユーザID取得など、公式の登録案内から進めます。
記録を見る順番
- 加入した勤務先と期間を、職歴のメモや給与明細と照合する。
- 国民年金の月ごとの納付・免除・猶予等を確認する。
- 記録が抜けていると思われる月をメモし、年金事務所に確認する。
- 見込額の試算で、今後の働き方や収入、受給開始時期の条件を確認する。
- 比較した条件と試算日を一緒に保存する。
誤った記録を前提に複雑な試算をするより、最初に空白期間を確認する方が役立ちます。
見込額を比較するときの表
| 比較する項目 | 確認すること |
|---|---|
| 金額の単位 | 年額か月額か。年額120万円なら単純月割りは10万円 |
| 含まれる年金 | 基礎年金と厚生年金を二重に足していないか |
| 今後の条件 | 何歳まで働くか、どの収入を想定しているか |
| 表示金額 | 税金・保険料を差し引いた手取りとは限らない |
| 家計との比較 | 年金だけでなく、住居費や他の収入も同じ期間で比較 |
定年と受給開始年齢は同じではない
老齢年金は原則65歳からですが、生年月日等による特別支給の老齢厚生年金や、繰上げ・繰下げなどの制度があります。「会社の定年が60歳だから必ず60歳から受け取れる」とは判断できません。
繰下げは原則66歳以後75歳までの間で選択でき、増額率は1か月につき0.7%ですが、生年月日等による上限の違い、増額対象に含まれない加算、他の年金との関係があります。待っている間の生活資金や税・保険料の影響も含めて確認してください。
公的年金と別に用意する資金
見込額と生活費に差がある場合は、貯蓄の取り崩し、働く期間、支出の調整を複数の条件で比較します。iDeCoや個人年金保険には引出し制限や費用・リスクがあるため、制度の比較で確認できます。試算は将来の受給額を保証するものではありません。