年末調整の還付金はいつもらえる?
年末調整の還付金は、多くの会社で12月の給与と一緒に支払われます。 ただし会社によって時期は異なり、1月の給与に含まれるケースや、2月〜3月に別途振り込まれるケースもあります。
この記事では、年末調整の還付金の時期や金額の計算方法、還付されない場合の対処法まで詳しく解説します。
還付金の振込時期の目安
| 会社のパターン | 振込時期 | 備考 |
|---|---|---|
| 最も多いパターン | 12月給与 | 年末調整の結果を12月の給与に反映 |
| 年明けパターン | 1月給与 | 12月の給与締めが早い会社 |
| 別途振込パターン | 2月〜3月 | 給与とは別に還付金だけ振り込む会社 |
結論として、最も早ければ12月、遅くとも3月頃までには手元に届く と考えてよいでしょう。
年末調整の還付金とは?そもそもなぜ戻ってくるの?
年末調整の還付金は、「一年間に給与から天引きされた所得税の合計」と「実際に払うべき所得税」の差額 です。
会社は毎月の給与から所得税を天引き(源泉徴収)して国に納めていますが、この金額はあくまで概算です。一年間の終わりに正確な所得税を計算し直し、「払いすぎていた分」が戻ってくるのが還付金です。
還付金が発生する主な理由
- 各種控除の申告:生命保険料控除、地震保険料控除、扶養控除などを申告すると、課税所得が減って還付額が増える
- 年の途中で入社・退社した:入社前の期間の分が調整される
- 給与が下がった:年の途中で給与が減った場合、源泉徴収額が多すぎることがある
- 社会保険料が変わった:4月の保険料改定などで年間の保険料が変わる
還付金の金額はどう計算する?
還付金の計算の流れは次のとおりです。
ステップ1:年間の給与所得を計算
年間の給与収入から「給与所得控除」を引いて、給与所得 を求めます。
ステップ2:各種控除を差し引く
給与所得から、以下のような各種控除を差し引いて課税所得 を計算します。
- 社会保険料控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 扶養控除
- 配偶者控除
- 基礎控除(48万円)
- その他の控除
ステップ3:実際の所得税を計算
課税所得に税率をかけて、一年間で払うべき所得税 を求めます。
ステップ4:還付金(または追徴)を計算
「一年間に源泉徴収された所得税の合計」から「実際の所得税」を引きます。
- プラスの場合:還付金(払いすぎていた分が戻る)
- マイナスの場合:追徴(足りない分を追加で払う)
簡単にシミュレーションする方法
手計算するのが大変な場合は、年末調整計算器を使って簡単にシミュレーションできます。年間給与や各種控除額を入力するだけで、還付額または追徴額が自動で計算されます。
還付金がいくらくらいになるかの目安
年収別の還付金の目安をまとめました。あくまで参考値で、扶養家族の数や加入している保険によって大きく変わります。
| 年収 | 還付金の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 300万円 | 数千円〜3万円 | 独身・扶養なしの場合 |
| 400万円 | 1万円〜5万円 | 生命保険・扶養ありだと増える |
| 500万円 | 2万円〜8万円 | 家族がいると還付額は大きくなりやすい |
| 600万円 | 3万円〜10万円以上 | 住宅ローン控除があるとさらに増える |
生命保険や住宅ローン、扶養家族が多いほど還付額は大きくなる傾向 にあります。
年末調整で還付されないケースとは?
年末調整をしても還付金が出ない、むしろ追徴 になるケースもあります。
追徴になる主な理由
- 年の途中で給与が上がった:昇給などで年収が増えると、源泉徴収が足りなくなる
- 副業収入がある:年末調整は本業の給与だけが対象。副業分は確定申告が必要
- 扶養家族が減った:子供が就職したり配偶者が働き始めたりすると、扶養控除が減る
- 社会保険料が下がった:転職などで保険料が下がると、控除額が減る
年末調整だけでは受けられない控除もある
以下の控除は年末調整では手続きできず、確定申告が必要です。これらに該当する場合は、確定申告することで追加の還付を受けられます。
- 医療費控除
- ふるさと納税(ワンストップ特例制度を使わない場合)
- 住宅ローン控除(初年度)
- 雑損控除
- 寄付金控除
これらの控除を受ける場合は、翌年2月16日〜3月15日の確定申告期間に手続きをしましょう。
まとめ
- 年末調整の還付金は多くの場合12月〜1月の給与と一緒に支払われる
- 遅くても3月頃までには手元に届く
- 還付金は「源泉徴収された所得税」と「実際の所得税」の差額
- 各種控除を申告するほど還付額は大きくなる
- 医療費控除やふるさと納税などは確定申告が必要
還付金の具体的な金額が気になる方は、ぜひ年末調整計算器でシミュレーションしてみてください。