結婚すると税金がどう変わる?
「結婚すると税金はどう変わるの?」「配偶者控除って何?」「結婚後の確定申告はどうすればいいの?」
結婚は税金に大きな影響を与えます。結婚することで、様々な税務上の優遇措置を受けることができます。
この記事では、結婚すると税金がどう変わるかをわかりやすく解説します。配偶者控除や扶養控除、結婚後の確定申告の注意点を理解すれば、結婚後の税金を把握できるようになります。
結婚が税金に与える影響
結婚すると、以下のように税金が変わります。
| 項目 | 結婚前 | 結婚後 |
|---|---|---|
| 配偶者控除 | 受けられない | 受けられる(条件付き) |
| 扶養控除 | 自分の親など | 配偶者の親も対象になる |
| 確定申告 | 個人で | 夫婦別々または合算 |
| 相続税 | 単独の基礎控除 | 夫婦で基礎控除を共有 |
配偶者控除
配偶者控除は、結婚したことで受けられる控除です。配偶者の所得が一定以下の場合に適用されます。
配偶者控除の条件
配偶者控除を受けるためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 配偶者が日本国内に住所を有していること
- 配偶者の総所得金額が一定以下であること
配偶者控除の金額
配偶者控除の金額は、配偶者の所得に応じて変わります。
| 配偶者の総所得金額 | 控除額 |
|---|---|
| 130万円以下 | 38万円 |
| 130万円超〜200万円以下 | 38万円 −(所得 − 130万円)× 0.5 |
| 200万円超 | 0円 |
例:配偶者の所得が150万円の場合
- 配偶者控除 = 38万 − (150万 − 130万) × 0.5 = 38万 − 10万 = 28万円
配偶者特別控除
配偶者の所得が150万円以下の場合、配偶者控除に加えて配偶者特別控除を受けることができます。
| 配偶者の総所得金額 | 控除額 |
|---|---|
| 0円 | 22万円 |
| 0円超〜150万円以下 | 22万円 − 所得 × 0.147 |
| 150万円超 | 0円 |
扶養控除
扶養控除は、扶養家族がいる場合に受けられる控除です。結婚することで、扶養対象が広がります。
扶養対象
扶養控除の対象となる家族は、以下の通りです。
| 対象 | 説明 |
|---|---|
| 配偶者 | 結婚すると対象になる |
| 子供 | 23歳以下(学生の場合は26歳以下) |
| 親 | 60歳以上または所得が一定以下 |
| 兄弟姉妹 | 一定の条件を満たす場合 |
| 祖父母 | 一定の条件を満たす場合 |
扶養控除の金額
扶養控除の金額は、扶養する家族の年齢や所得に応じて変わります。
| 対象 | 控除額 |
|---|---|
| 配偶者(扶養) | 38万円 |
| 子供(23歳以下) | 38万円 |
| 子供(24〜26歳、学生) | 63万円 |
| 親(60歳以上) | 58万円 |
| 親(65歳以上) | 63万円 |
結婚後の所得税の計算
結婚後の所得税は、配偶者控除や扶養控除を考慮して計算されます。
計算例:夫の年収500万円、妻の年収100万円の場合
夫の所得税:
- 給与所得控除:500万 × 20% + 44万 = 144万円
- 給与所得:500万 − 144万 = 356万円
- 基礎控除:48万円
- 配偶者控除:38万円(妻の所得が100万円以下の場合)
- 課税所得:356万 − 48万 − 38万 = 270万円
- 所得税:270万 × 20% − 42.75万 = 11.25万円
妻の所得税:
- 給与所得控除:最低65万円(100万円以下)
- 給与所得:100万 − 65万 = 35万円
- 基礎控除:48万円(給与所得35万円 < 基礎控除48万円のため、課税所得は0円)
- 所得税:0円
結婚後の確定申告
結婚後の確定申告には、以下の注意点があります。
1. 夫婦別々の確定申告
結婚後も、夫婦別々に確定申告するのが原則です。それぞれの所得を個別に計算して申告します。
2. 夫婦合算の確定申告
特定の条件を満たす場合には、夫婦で所得を合算して確定申告することができます。
合算申告の条件:
- 夫婦の一方が給与所得のみで、他方が事業所得や不動産所得などを有している場合
- 合算することで所得税が安くなる場合
3. 確定申告の期限
確定申告の期限は、毎年3月15日です。結婚した年は、結婚前と結婚後の所得を分けて計算する必要があります。
結婚が税金に与える影響のまとめ
メリット
- 配偶者控除を受けられる:所得税が安くなる
- 扶養控除の対象が広がる:配偶者の親も扶養対象になる
- 相続税の基礎控除が増える:夫婦で基礎控除を共有できる
注意点
- 確定申告が複雑になる:夫婦別々または合算で申告する必要がある
- 配偶者の所得が高いと控除が減る:配偶者の所得が200万円超の場合、配偶者控除が0円になる
- 結婚した年の申告が複雑:結婚前と結婚後の所得を分けて計算する必要がある
まとめ
- 結婚すると配偶者控除を受けられ、所得税が安くなる場合が多い
- 配偶者控除の金額は配偶者の所得に応じて変わる
- 扶養控除の対象が広がり、配偶者の親も対象になる
- 結婚後は夫婦別々に確定申告するのが原則
- 特定の条件を満たす場合には夫婦合算で申告することもできる
結婚後の税金がいくらになるか知りたい方は、所得税計算器でチェックしてみてください。